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奥西千早

Okunishi Chihaya

1992年東京生まれ。武蔵野美術大学大学院日本画コース修了。自作の曲を後から紙に描き起こし、楽譜を作る作品を進行中。媒体にとらわれないイメージの形とその余白について考えている。

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2020年4月20日〜25日
GALERIE SOL(銀座)にて個展。

奥西千早: ラジオ番組

statement

選ばなかったものへの敬意や愛着を失わずにいたいと思う。選んだものの姿には、選ばなかったものの面影がなければならない。

置いてきたもののことを忘れたら、手元に残したもののことも忘れてしまう。選んだものの輪郭は、選ばなかったものによってつくられている。

何を選択したかによって、運命が変わるようなことがあるとしたらきっと、選ぶほどのことは何もしていないのだ。


絵を描くときにはいつも、小さくなっていく紙の余白のことを考える。

選ばれた形の隙間から、真っ白にひろがっていく風景をみることができたら、選ばなかったものも描くことができたと言えるだろう。


余白に命を吹き込むように、描かれたものは、描かれていないものの形をつくる。

紙の上で再現されるのは、目に見えるものには変換できない、ささやかで崇高な風景である。

奥西千早: ヘッドライン
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